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ロンドンで「うどん」が大盛況! なぜ丸亀製麺はコロナ禍に欧州を攻めるのか採算が取れる戦略(6/6 ページ)

国内外に1000店舗以上を展開する丸亀製麺。21年7月には、英国でロンドン1号店をオープン、同時に欧州展開を本格化すると発表し、話題を呼んだ。世界的に不安定な情勢の中、なぜ丸亀製麺は欧州に焦点を当てるのか。同店を運営する担当者に話を聞いたところ……。

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コロナを追い風にして、欧州展開を加速


ソーシャルディスタンスを保ちながらロンドン店に並ぶ人々

 トリドールホールディングスでは、21年8月15日をもって韓国での丸亀製麺の営業を終えた。この背景には、日本製品の不買運動による売り上げ減少やコロナ禍で回復が困難だった状況がある。その一方で、欧州展開においてはコロナが格好の追い風となったようだ。とはいえ、コロナ禍ならではの苦労もあったという。

 本来は、トレーニングの一環として現地スタッフを日本に呼び寄せ、あらかじめ丸亀製麺のライブパフォーマンスを体感するが、今回は来日をあきらめた。Web面談で採用を行い、VRヘッドセットを使用してバーチャルトレーニングを実施したそうだ。

 「360度カメラで撮影をした日本の丸亀製麺の映像をVRで見ながら、うどんを注文して食べるまでの顧客視点とキッチンでのオペレーションを体験してもらいました。当社初の試みでしたが、隣にいる人との連携や現場の雰囲気がしっかりと伝わり、『これはいける』という手応えがありました。全世界で展開するために、本格的な研修映像を撮影しているところです」

 同社では21年中に英国に4店舗を新規出店することが決定、その後もフランチャイズ展開を加速させ、26年3月までに欧州全体で100店舗の出店を目指すという。

 「現在、ロンドン市内の通行量は通常時の3〜4割ですが、それでもオープニングは盛況で、今後もしばらくは売り上げが継続する見込みです。仮に、コロナの状況が継続しても、デリバリーやテークアウトなどで盛り返せる。賃料の大幅減額という未曾有(みぞう)のチャンスを逃さず、ハイペースで欧州展開を進めていきます」

写真提供:トリドールホールディングス

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