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「歯ぐきが気持ち悪い」 ディスられていたガリガリ君が「国民的キャラ」になれたワケ今のガリガリ君、実は2代目(4/5 ページ)

「歯ぐきが気持ち悪い」「田舎っぽい」とディスられていたガリガリ君。国民的キャラになれた理由は「話題作り力」にあった。2021年で40周年を迎えるが、誕生からどのようなプロモーションがあっただろうか? 成功事例・失敗事例とともに振り返ってみる。

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まさかのクリームシチューもヒット! ナポリタンで大コケ

 コーンポタージュで国民からの期待を背負ったガリガリ君が次に発売したのは「ガリガリ君リッチ クレアおばさんのシチュー味」だ。江崎グリコが販売する「クレアおばさんのクリームシチュー」とのコラボ商品。意外なコラボで人々の話題をかっさらい、ヒット商品の一つとなった。


ガリガリ君リッチ クレアおばさんのシチュー味(画像:赤城乳業より)

 14年には、当時のブームに乗っかろうと「ナポリタン味」を販売することに。ピーマンの香りを入れたり、パスタ感を出すためにトマトゼリーを入れたりと、より主食としてのナポリタンに近づけるために奮闘した。ホンモノに寄せすぎた結果、消費者からは「ふざけるな」といった批判が殺到し、失敗に終わる。

 「マズかったと思います(笑) 当時は”突き抜けることが大事”という謎な現象が起こっていました(笑)」と岡本氏はナポリタン味を振り返った。

 ナポリタン味で反省した赤城乳業だったが、19年には「ガリガリ君リッチ たまご焼き味」を発売した。「たまご焼きはプリンに近いのでは……?」「たまご焼きをめぐる論争が起こって話題になりそう」という話し合いの結果、誕生したという。

ガリガリ君リッチ ナポリタン味(左)、ガリガリ君リッチ たまご焼き味(画像:赤城乳業より)

 結果は、ナポリタン同様にコケた。「『味が想像できないものは買いたくない』というお客さんが多かったです。今はSNSが普及しているため、口コミを調べてから買う傾向が見られるようになりました。味が分からない商品への購買ハードルの高さを実感しました」と岡本氏は話す。

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