2021年の新入社員、約7割が「勤務先に満足」 一方、ギャップを感じた点は?:就職先のどこを重視した?
Job総研を運営するライボ(東京都渋谷区)は、2021年4月に就職した新社会人の男女186人を対象に「2021年新入社員実態調査」を実施した。入社から半年を経て彼らが思う理想と現実とは?
キャリア調査機関の「Job総研」を運営するライボ(東京都渋谷区)は、「2021年新入社員実態調査」を実施した。約7割が「勤務先に満足」と回答した一方、「業務内容」「会社の雰囲気」「給与・年収」などにギャップを感じているという回答も多く見られた。
オンラインの授業や面接などを経験している21年4月入社組は、コロナ禍における働き方の変化にも柔軟に対応している印象がある一方で、働き方や仕事観については世代間ギャップがあるともいわれている。
21年入社組が就職先を決める際に重視したのは「業務内容」と「給与・昇格・昇給」で、ともに56.5%。次いで多かったのは「企業名・知名度」で43.5%だった。逆に最も少なかったのは「勤務地・立地」の1.0%で、テレワークが普及したことの影響といるようだ。
「入社前後のギャップはありましたか」との質問には43.5%がギャップを感じたと回答した。その理由として最も多かったのが「会社の雰囲気」と「業務内容」で、ともに32.4%。また「給与・年収」についても31.4%と高かった。「業務内容」を重視して就職したものの、その「業務内容」にギャップを感じている人が多いことが明らかに。
とはいえ、勤務先での満足度は全体的に高く、「大変満足」(30.6%)と「やや満足」(38.2%)となっており、7割近くが勤務先に満足していることが分かる。また仕事とプライベートとの両立については、実に89.2%が「両立している」と回答した。ちなみに希望企業に就職できた人は75.3%、希望部署に配属された人は54.3%となっている。
同社は調査結果について、「新入社員を対象に21年4月に実施した調査と比較して、入社前後で感じたギャップは比較的低い水準となっている。また、勤務地を重視しないという回答結果については、近年の社会情勢にともなって増加したテレワークの影響が考えられる。今後の就職活動においてはテレワーク前提の企業選択になることが推測される」と分析している。
調査は、21年4月に入社し、20〜1000人規模の起業に所属する男女186人を対象にインターネットで実施した。期間は9月3〜15日。
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