SBI証券、投信積立設定額500億円突破 楽天を追走
SBI証券は投資信託の積立設定金額が、9月17日の時点で月間500億円を突破したことを明らかにした。200億円を突破したのは2020年3月。そこから1年半で2.5倍となった。
SBI証券は投資信託の積立設定金額が、9月17日の時点で月間500億円を突破したことを明らかにした。200億円を突破したのは2020年3月。そこから1年半で2.5倍となった。
コロナ禍に入ってから、同社の投信積立額は急増。6月には三井住友カードを使って投資信託を積み立てられるサービスを開始し、加速度的に設定額が増加した。積立設定を利用している口座数も、20年3月の39万口座から、約2倍の87万口座に達した。
積立設定額上位の銘柄は、トップが「SBI−SBI・V・S&P500インデックスファンド」。続いて、三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全世界株式」と「eMAXIS Slim 米国株式」となった。
ネット証券としてSBIに次ぐ規模の楽天証券は、投資信託の積立設定金額で先行している。6月末時点の数字として、積立設定金額は月間588億円、積立設定口座数は164万口座となっており、前年同期比で2倍以上に増加している。原動力はクレジットカード「楽天カード」を使った積み立てで、5月にはカード積み立てが100万人を突破している。
証券業界は、SBIが手数料無料化を打ち出し、売買手数料収入の先行きが不透明となる中、預り資産残高に応じて収入が得られる投資信託などの獲得に向けて各社が動いている。マネックス証券は新生銀行グループのアプラスと組んでマネックスカードを提供。冬にはカードによる積み立てを提供する予定だ(記事参照)。auカブコム証券もクレジットカードによる投信積立の実現に意欲的だ(記事参照)。
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