店舗で試着して自宅に届く ザ・スーツカンパニーが新OMO型店舗で目指す姿とは:4ブランドが集積(1/2 ページ)
青山商事が「THE SUIT COMPANY新宿本店」をオープンする。4つのブランドを集結したOMO型店舗の位置付けで「TSC SQUARE」として展開する。
紳士服大手の青山商事は10月1日、「THE SUIT COMPANY新宿本店」をオープンする。ザ・スーツカンパニー業態が展開する4つのブランドを集結したOMO型店舗の位置付けで、「TSC SQUARE(ティーエスシー スクエア)」として展開する。
同店ではTSC事業(ザ・スーツカンパニー事業)が展開している、トータルビジネスブランド「THE SUIT COMPANY」、女性向けブランド「WHITE THE SUIT COMPANY」、大人向けセレクトショップ「UNIVERSAL LANGUAGE」、オーダー専門ブランド「UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE'S」の商品を取り扱う。
売り場面積は140坪の1フロア。4ブランドの商品を取り扱っている割にはスッキリとした印象を受ける。それを可能としたのが同社が導入を加速させている「デジラボ試着室」だ。
デジラボ試着室は、タッチパネル式の大型サイネージやタブレット端末を通じて、ECサイトや全国の各ブランドの店舗在庫から好みの商品を選べるようにしたシステム。
スーツはカジュアルウェアと異なり、着る人の身長や体格にどれだけフィットしているかが要となる。そのため幅広い体形に合わせるため、1つのアイテムごとに数十着を用意する必要があった。またお客にとっても、ECサイトのみで自分の体形に合った商品を選ぶことは難しいとされる。
そこで同店ではネットと実店舗を融合した形として、店舗在庫を見本に試着や採寸を進め、デジラボ試着室ですべての在庫から色や柄を選び購入してもらう形式を採用。店舗にある商品をそのまま購入することもできる。
さらに、ブランドコンテンツミックス店舗の利点を生かし、デジラボ試着室上でブランドを横断したコーディネートの提案も進める。
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