需要増加中! インサイドセールス職の給与、瞬間価値と生涯価値:ヴィジュアル系が語る!会社を強くするインサイドセールス(10)(2/3 ページ)
コロナ禍の後押しもあり、需要が増加しているインサイドセールス職。その給与は、フィールドセールスよりも低く設定されていることも少なくない。しかし、瞬間価値と生涯価値の両側面から考えると、新しい景色が見えてくる──。
インサイドセールスの生涯価値
もちろん今後、インサイドセールス全体の給与水準が上がっていく可能性はあります。そうなってほしいと私自身も強く思っています。
しかし現時点で、前述のように給与がそこまで高くなくても、インサイドセールスを経験する価値は大きいと私は考えています。
今、給与が高い職種を選んでお金を稼ぎ、瞬間価値を重視する選択肢はあると思います。
一方、一時的に給与が下がっても、そこで将来自分の武器となり得るスキルを身に付け、中長期的に見た時に給与のアップやキャリアの選択肢を広げるという、生涯価値を重視する考え方もあります。
インサイドセールスはこの生涯価値を重視する考え方にマッチしやすいと思います。
なぜなら、フィールドセールスとマーケティングの間に位置する仕事であるため、営業とマーケティングどちらの現場にも関わることになります。
また顧客視点を持つことや、受注後に本当に役に立てるかどうかも見据えてアプローチしていきますので、カスタマーサクセスのマインドも必要で、かつ実際の顧客の声を聞いて、新規のアプローチに反映させていくことも行います。
つまり、他部門の現場を横断でき、マルチなスキルを身に付けやすいのです。
実際、インサイドセールスの先のキャリアは、さまざまです。そのままインサイドセールスを極める方もいれば、フィールドセールスを選ぶ方、マーケティングを選ぶ方、カスタマーサクセスを選ぶ方など、それぞれの分野で活躍しています。
さて、ここまでは、インサイドセールスのキャリアとしてよく語られていることではありますが、もう一つ、私の考えを紹介します。
それは自分のインサイドセールスのスキルを、社外でも活用するということです。
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