需要増加中! インサイドセールス職の給与、瞬間価値と生涯価値:ヴィジュアル系が語る!会社を強くするインサイドセールス(10)(1/3 ページ)
コロナ禍の後押しもあり、需要が増加しているインサイドセールス職。その給与は、フィールドセールスよりも低く設定されていることも少なくない。しかし、瞬間価値と生涯価値の両側面から考えると、新しい景色が見えてくる──。
連載:ヴィジュアル系が語る!会社を強くするインサイドセールス
SNSマーケティング支援を行うホットリンク(東京都千代田区)のインサイドセールス担当として日々業務に努める傍ら、「ヴィジュアル系インサイドセールス」として情報発信を行う堤貴宏さんが、インサイドセールスについて愛をこめてお届けする連載です。インサイドセールス部の立ち上げ経験や、セカンドキャリアとしてインサイドセールスを選んだ経験を生かして解説します。
みなさま、こんにちは。SNSマーケティング支援を行うホットリンクでインサイドセールスを担当している、堤です。私は13年間ヴィジュアル系バンドのギタリストとして活動し、引退後にインサイドセールス職に従事しています。
このコラムを読んでいただいている方は、インサイドセールスに興味を持っているか、何かしらの形で携わっている方が多いと思います。突然ですが、あまり公に語られることが少ないインサイドセールスの“給与”について、どのような考えを持っていますか?
今回はインサイドセールスの給与について、私の考え方を紹介します。
フィールドセールスに比べて給与が低い?
もちろん企業によりさまざまですが、フィールドセールスと比べて、インサイドセールスの給与は低い傾向にあると思います。
特にマネジメント層ではなくプレイヤーで、インサイドセールスがフィールドセールスよりも高い給与を得ているケースは少ないと感じます。
理由は、いくつかあります。
一つは、教育フローの問題です。新卒や中途で入社した社員が、フィールドセールスに昇格する前段階としてインサイドセールスを経験するフローになっているケースがあります。当然このフローの場合は、インサイドセールスの方が給与は低くなります。
また、フィールドセールスのように契約のやりとりを直接担当しないことが多いため、受注によるインセンティブといった評価がしづらいという面もあります。さらに、インサイドセールスはまだ世の中に価値が浸透していない職種でもあるので、業界や企業によっては軽視されてしまうこともあるでしょう。
こう書いてしまうと、給与の面ではインサイドセールスに希望を持てないかのようですが、そうではありません。
ここで私が話したいことは、瞬間価値と生涯価値どちらを選択するか? ということです。
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