連載
列車が来なくとも、「駅」は街のシンボルであり続ける:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(2/6 ページ)
京阪電鉄中之島線「なにわ橋駅」のコンコースに「アートエリアB1」という、産・学・NPOによる協創コミュニティーがある。ここで11月20日から22年2月27日に「鉄道芸術祭」が開催される。鉄道芸術祭のプレイベントで、筆者が鉄道芸術祭に参加するアーティストに向けて話した、駅の面白さを紹介する。
11年以上も売れ続けるPCゲーム「A列車で行こう9」
リアルとフィクションを結びつけるゲームには「シミュレーションゲーム」という分野がある。フライトシミュレーター、自動車レース、サッカーなどスポーツもある。現実世界を模した世界で、現実世界のツライ部分をそぎ落とし、おもしろい部分を誇張して作られる。
「鉄道」で「経済」で「シミュレーションゲーム」といえば、鉄道会社経営シミュレーションゲーム「A列車で行こう」シリーズだ。線路を敷き、駅を作り、列車を走らせると駅周辺の土地の価値が上がり、建物が増えていく。町づくりゲームでもある。
「A列車で行こう」シリーズにはパソコン版とコンシューマーゲーム機版があり、パソコン版の第9作「A列車で行こう9」は、10年に発売された。以降、バージョンアップを続けながら、21年現在も現役だ。
最新バージョンの「A列車で行こう9 Version5.0 ファイナル コンプリートパックDX」が10月1日(ダウンロード版は9月17日)に発売された。バージョンアップを続けながら11年も売れ続けるとは驚きだ。
制作販売元のアートディンクによると、実数は非公開ながら、巣ごもり消費もあって一定数の販売実績があり、今回の新作販売に結びついたという。
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