株式購入経験有無問わず、お金に関する困りごとは「老後資金」が1位に
オンライン商談システム「bellFace」の開発販売事業を行うベルフェイス(東京都渋谷区)は、株式購入に関する消費者の意識調査を実施した。
オンライン商談システム「bellFace」の開発販売事業を行うベルフェイス(東京都渋谷区)は、株式などの証券購入に関する消費者の意識調査を実施した。調査は全国の「担当者を介して購入したことがある人」「担当者を介さず、ホームページなどで購入したことがある人」「証券の購入はしたことがない人」各500人、計1500人を対象とした。
お金に関する困りごとは何か尋ねると、「担当者を介して証券を購入したことがある人」「介さずに証券を購入したことがある人」、いずれも「老後資金」「資産形成」「資産運用」の3つが半分近くを占めた。
一方、証券購入未経験者の回答は、「老後資金」「病気や介護に備える資金」「子どもの学費」が購入したことがある人と同様、もしくは高い結果となり潜在的なニーズがうかがえた。
証券の購入に至った理由を見ると、担当者を介して購入した人の多くは、「商品内容の満足」と「担当者への信頼」が決め手となっている。一方、ネットなどで直接購入した人は「購入方法や手続きが分かりやすかった」という顧客体験に関わる回答が多くみられた。
購入未経験者の「興味が持てない」「購入に至らない」理由では、「知識面での不安」や「商品内容が難しそう」「損をするのが不安」など金融リテラシー面での不安が多い結果となった。
証券営業の担当者に求めることは何か尋ねると、「担当者を介した購入をした人」「ネットなどで直接購入した人」「購入したことがない人」いずれも共通して、「専門知識の豊富さ」「説明の分かりやすさ」「リスク管理」が上位3位を占めた。
営業担当者を介して購入しない理由については、「担当を介すると押し売りされそうなイメージがあるから」と51.4%が回答した。
調査は全国の25〜85歳の男女1500人を対象にインターネットにて実施した。調査期間は8月31日〜9月1日。
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