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北海道のローカル線を盛り上げる位置情報ゲーム「テクテクライフ」、仕掛け人に聞く:杉山淳一の「週刊鉄道経済」(6/11 ページ)
JR北海道の釧網本線が全通90周年を迎えた。記念行事の一つとして、地図塗りつぶしゲーム「テクテクライフ」を使ったデジタルスタンプラリーが開催。全国からゲームのファンが来訪するなど、この取り組みが沿線地域の活性化に貢献しているという。ローカル鉄道と最先端デジタル技術のゲームのコラボは、なぜ実現したのか。
杉山: 一方で、テクテクライフさんのメリットは何でしょうか。田村さんが観光と関わりたかったという気持ちは分かります。でもビジネスしてはどうでしょうか。ゲームで特別に参加費を取るわけではないし、実際のところ、ユーザー数は増えたんですか。
田村氏: 大きく増えたというより、じわじわ増え続けている感じはあります。特に、東京や大阪などから網走へ、長距離移動する人が増えてきたようです。
杉山: そうか。今までのテクテクライフのユーザーは、自分の行動範囲があって、そこから少しずつ範囲を広げるような遊び方をする人が多かった。でも、旅行の記念にするような遊び方をする人が増えてるんですね。今までも多少はいらしたんでしょうけれど、何かきっかけがあると人は大きく動く、そういう実感があると。
田村氏: 私は網走に行ったこともないし、どうやって行くかも分からないし、未知の土地でした。でも、お話ししたり実際に訪れてみると、観光資源だったり飲食店などたくさん面白い発見があるんだと感じられました。
杉山: なるほど、ユーザーにおもしろい体験を提供するって、ゲームでは必要ですよね。新規ユーザー獲得のためにも、既存ユーザーに継続して楽しんでいただくためにも。
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