50代社員の約4割は、給料が「低い」と回答 20〜40代からは「もらいすぎ」の意見も(1/3 ページ)
フォー・ノーツは、全国の会社員に「50代社員に関する意識調査」を実施した。50代の社員の38.0%が、自身の給料は仕事の成果と比べて「低いと思う」と回答。一方20〜40代からは「もらいすぎ」という意見も見られた。
人事コンサルティングのフォー・ノーツ(東京都港区)は、全国の会社員を対象に「50代社員に関する意識調査」を実施した。50代社員に対し、自身の給料は仕事の成果と比べて適正だと思うか聞いたところ、38.0%の人が「低いと思う」と答えた。一方、20〜40代社員で、50代社員の給料を「低いと思う」と答えた割合は10.3%だった。
「適切だと思う」と回答した割合が、20〜40代社員は51.0%、50代社員は37.0%でともに最も多かった。50代社員の給料を「高いと思う」と回答した20〜40代社員は22.7%、50代社員は9.0%と50代社員の回答を大幅に上回った。「50代は給料をもらいすぎている」と考えている20〜40代社員が多いことが分かった。
自由回答では、「業務知識が豊富で、困った時に頼りになる」(20代)や「経験豊富で若い社員にも積極的に教育してくれる」(30代)といったポジティブなコメントが見られた。一方、「デジタルツールの導入を忌避する傾向があり、今後のIT化の弊害になる」(20代)や「人によって能力の差が激しい」(40代)というネガティブな意見も挙げられた。
50代社員に関し、仕事をする上でどのような点を課題と感じるか尋ねた。20〜40代と50代で認識の差が見られた項目としては、「デジタルツールに対応できない」(20〜40代:29.3%、50代:9.0%)、「周囲への配慮に欠けた振る舞いをする」(同19.0%、同5.0%)だった。
両年代ともに課題と認識している項目は「新しい知識やスキルの習得に取り組めない」(同25.0%、同27.0%)や「若い世代と円滑にコミュニケーションが取れない」(同16.3%、同15.0%)などが挙げられた。
また、「特に課題と感じる点はない」と答えた50代社員の割合は44.0%と、20〜40代社員より2.7ポイント高い結果となった。
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