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スシロー、イクラ1皿「100円」→「150円」の衝撃 価格高騰にどう立ち向かうのか:世界的な需要増(2/3 ページ)
スシローがイクラを1皿税別100円から150円に値上げした。漁獲高減少や世界的な需要増が原因だ。世界的な価格高騰に大手回転寿司チェーンはどう立ち向かうのか。
食材の安定調達を目指す
こうした価格高騰に大手回転寿司チェーンはどう対応していくのか。
スシローなどを率いるFOOD&LIFE COMPANIESは、11月12日に発表した新・中期経営計画で「食材の安定調達」を重要項目に掲げた。天然の漁獲量は減少傾向が続くと見込んでおり、養殖魚の比率を高めていく方針だ。具体的には、現在養殖が35%で天然が65%となっているが、将来的には50%ずつにしていく。
さらに、同社は中国や東南アジアに海外版スシローを出店しているが、こうした地域にバイヤーを派遣。生産者と複数年にわたる契約を直接結び、より安定的な協力関係を築きあげるとしている。
養殖事業への関与も強める。養殖事業者と合弁会社を設立し、ゲノム編集などを活用した生産性の高い養殖事業を行う。そして、水産資源を安定的・持続的に確保する構想も掲げる。
くら寿司は、11月1日に水産専門会社「KURAおさかなファーム」(大阪府貝塚市)を設立した。養殖を自社で事業化することで、川上から川下まで一気通貫の体制を構築するのが目的だ。自社で養殖するだけでなく、人手不足などに苦しむ養殖事業者を支援する取り組みも行う。将来的には、くら寿司だけでなく全国のスーパーに販売することも想定している。
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