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若くして起業すべきではない、これだけの理由:世界を読み解くニュース・サロン(1/5 ページ)
米国のある調査では、起業で成功する確率は25歳よりも40歳のほうが2倍以上高く、30歳よりも50歳のほうが倍増するという。世界を見ても、成功者の多くは35歳以降に独立している。なぜ彼らは大器晩成したのだろうか。
ワクチンの開発によって新型コロナウイルス感染症を克服しつつある米国。徐々に経済活動も活性化し、バイデン政権による現金給付など経済対策も行われていることで、経済も上り調子だ。
ところが、つい先日、そんな経済的に好調な米国からこんなニュースが報じられた。
なんでも8〜9月と2カ月連続で、記録的なペースで米国人が仕事を辞めているのだという。しかもその人数はかなり多く、8月は約430万人が仕事を辞め、9月にはそれを超える約440万人が仕事を辞めている。この数は、米国でも記録的だという。
一体何が起きているのか。
実は、米国ではコロナ禍が落ち着き始めたころから、労働者の賃金がここ20年で最も上昇している。消費が増え、仕事も増えており、それに伴って賃金も上昇。求人数も記録的に増えている。
そんなことから、米国人はより給料がよく、より条件がよい仕事に転職をしているのだ。だからこそ、仕事を辞める人の数が急上昇している。つまり、転職が増えているということになる。人々は上を目指して、今の仕事を去り、新しい会社に乗り換えているのだ。
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