若くして起業すべきではない、これだけの理由:世界を読み解くニュース・サロン(2/5 ページ)
米国のある調査では、起業で成功する確率は25歳よりも40歳のほうが2倍以上高く、30歳よりも50歳のほうが倍増するという。世界を見ても、成功者の多くは35歳以降に独立している。なぜ彼らは大器晩成したのだろうか。
35歳以降にビジネスで成功する人たち
その一方で、景気の回復によってモノやサービスの需要が高まっており、供給が追いついていない現実もある。今後はインフレへの注意が必要になるだろう。だが少なくとも、労働者はさらに好条件の仕事に移っている。
日本では考えにくい話だが、終身雇用のない海外の先進国なら、これは普通の感覚だといえる。もっとも、終身雇用が崩壊し、非正規労働者が増えた日本は、これから外国のように上を目指して転職していきながら自分の価値を高めていったほうがいいかもしれない。
そもそも、まだ仕事経験や人生経験の乏しい新卒の段階で仕事人生を決めてしまおうという感覚が間違いともいえる。どんどん経験を重ねたほうがビジネスパーソンとして成功しやすいようだ。
事実、米国政府の国勢調査局の統計によれば、大卒となる年齢の22歳でスタートアップを立ち上げるよりも、35歳でスタートアップを立ち上げるほうが成功する確率は3倍も高いという。また国勢調査局と米MIT(マサチューセッツ工科大学)などが共同で行った調査でも、起業で成功する確率は25歳よりも40歳のほうが2倍以上高く、30歳よりも50歳のほうが成功する可能性が倍増するとまとめている。
世界に目をやると、大成功をおさめているようなビジネスパーソンが、成功の足掛かりをつかんだ時の年齢は高めだという。億万長者などにも大器晩成の人が多く、具体的には35歳以降にビジネスで「爆発」した人が少なくないという。
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