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高学歴でも「頭がいい」とはいえない 「仕事ができない人」に欠けている要素:対人スキルが重要(2/4 ページ)
職場には「仕事ができない人」が1人や2人いるものだ。そもそも「仕事ができない」とはどういう状態なのか。著者の分析によると……。
大切なインターパーソナルスキル
先に挙げた4つの能力のうち、2番目と3番目はクライアントや同僚という「人」と接する際に必要とされるスキルだ。インターパーソナルスキル、インターグループスキルともいわれる。対人・対グループでのコミュニケーションを通じて相手にInfluence(影響)を与え、自己の目標を達成していく能力だ。最後に挙げた自己分析力も、自分を他人であるかのように客観的に見る力なので、やはり広義の対人スキルということができる。また1つ目のタイムマネジメント力については、他人と接するのであれ、自己と向き合うのであれ、時間の管理はどうしても必要となってくる。そのため、対人スキルを円滑に機能させるための基本能力だといえる。
一方、高学歴ではあるが仕事ができない人というのは、知識はふんだんに持っていて、それを「解答」として紙に落とすことはできる。そう、成績はいいのだ。しかし、そこに「対人」という要素が出てくると途端に仕事ができなくなり、あろうことか相手を怒らせてしまうという“イタい人”になってしまうのだ。
受験勉強に没頭するあまり、部活はやめてしまった。アルバイトもしたことがない。そして息抜きはオンラインゲーム……。人との接触が極端に少ない時間を過ごした人もいるであろう。しかしながら、人間は他人との関係なしに生きていくことはできない。自分以外は家族であっても他人であるので、他者とのインターパーソナルスキルをいかに身につけていくかは人生を通した重要なテーマである。
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