富士山のふもと「星降る森」にグランピング施設がオープン 観光需要を取り込む:満天の星が魅力
富士山のふもとに全5棟のグランピング施設がオープンする。それに伴い、リゾートグランピングドットコム上で予約受付を開始した。三密回避レジャーの展開で観光需要を取り込む狙いがある。
全国のグランピング施設・リゾートヴィラに特化した予約サイト、リゾートグランピングドットコムを運営するブッキングリゾートは、12月4日に富士山のふもとにオープンする全5棟のグランピング施設「HOSHIFULL DOME FUJI」の予約受付を同サイト上で開始したと発表した。三密を回避した施設オープンで観光需要の取り込みや、業界全体を盛り上げていく狙いだ。
「HOSHIFULL DOME FUJI」の場所は、富士山のふもとの山梨県富士河口湖町。富士山の原生林の中の標高900メートルに位置している。夜には満天の星が楽しめるグランピング体験を提供するという。
自然を五感で感じながら日常を離れてゆっくりできるよう、ドームテントは敷地内に5棟しか用意していない。直径6メートル仕様の1棟貸切のドーム型テントで、冷暖房を完備しているため、1年を通じて営業する。トイレやシャワールームは管理棟備え付けで、共用利用となっている。
敷地内にはキャンプファイヤーのスペースも設けている。そのほか、天体観測用の望遠鏡のレンタルやテント横のスペースで利用できる焚き火台も貸し出す。
BBQは「特選牛グランピングBBQ」「肉盛ワイルドグランピングBBQ」「バラエティBBQ」の3種類を用意。そのほかに、食材持ち込みの素泊まりプランも用意する。
全国グランピング協会によると、グランピングの市場規模は150億〜200億円だという。また、グランピングをうたっていないコテージやキャビン、トレーラー施設などが全国に1000施設以上あり、これらの施設を潜在的なグランピング市場と捉えた場合、その市場規模は合計650億〜700億円ほどに上るという。
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