アマゾン、テスラを含む米国のトップIT企業7社「FAATMAN」は1分間にいくら稼ぐのか?:世界を読み解くニュース・サロン(4/4 ページ)
コロナ禍でも特に盛況だった米国の大手IT企業各社。最近はFAATMAN(フェイスブック、アルファベット、アマゾン、テスラ、マイクロソフト、アップル、ネットフリックス)と呼ばれることもあるが、いくら稼いでいるのだろうか。
大手IT企業は1分間にいくら稼いでいるか
さらにここまで見てきたドーモの調査とは別に、大手IT企業が1分間にいくら稼いでいるのかをまとめている統計もあちこちで公開されている。
日本では米大手IT企業のことはGAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)と呼ぶが、米国では今、さらに幅を広げて影響力の大きいテック企業のことをFAATMAN(フェイスブック、アルファベット、アマゾン、テスラ、マイクロソフト、アップル、ネットフリックス)と呼ぶ。
これらの企業はコロナ禍でも業績を伸ばした企業だといえる。デジタル空間やオンラインでサービスを提供しているからだ。
FAATMANの7企業は、平均すると、1分間で42万ドルほどを稼いでいる。それぞれを見ていくと、アマゾンは1分間で96万ドル、アップルは85万ドル、アルファベットは43万ドル、マイクロソフトは33万ドル、フェイスブック(メタ)は21万ドル、テスラは8万ドル、ネットフリックスは5万ドルを生んでいる。
再びコロナ禍の生活に逆戻りするのはごめんだが、そうなればネット空間は活況となるだろう。もっとも、もはやコロナ禍でなくとも、人々のネット依存は便利なサービスなどで強まるだろうが。
筆者プロフィール:
山田敏弘
ジャーナリスト、研究者。講談社、ロイター通信社、ニューズウィーク日本版に勤務後、米マサチューセッツ工科大学(MIT)でフェローを経てフリーに。
国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆を行い、訳書に『黒いワールドカップ』(講談社)など、著書に『死体格差 異状死17万人の衝撃』(新潮社)、『ゼロデイ 米中露サイバー戦争が世界を破壊する』(文藝春秋)、『モンスター 暗躍する次のアルカイダ』(中央公論新社)、『ハリウッド検視ファイル トーマス野口の遺言』(新潮社)、『CIAスパイ養成官 キヨ・ヤマダの対日工作』(新潮社)、『サイバー戦争の今』(KKベストセラーズ)、『世界のスパイから喰いモノにされる日本 MI6、CIAの厳秘インテリジェンス』(講談社+α新書)がある。
Twitter: @yamadajour、公式YouTube「SPYチャンネル」
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