ロボットアームで“コーヒー”を抽出 JR東が東京駅に導入:1時間で約200杯を抽出(1/2 ページ)
JR東日本は12月8日、シンガポールのCrown Technology Holdingsと連携し、ロボット型無人コーヒーバリスタ「Ella(エラ)」を活用したテストマーケティングを開始した。
JR東日本は12月8日、シンガポールのCrown Technology Holdings(以下、Crown社)と連携し、Crown社が開発したロボット型無人コーヒーバリスタ「Ella(エラ)」を活用したテストマーケティングを開始した。コロナ禍で変化したエキナカコーヒーの新たな需要を調査するとともに、飲食店経営の省人化効果もあわせて検証する。
今回の実証実験では、東京駅と横浜駅にそれぞれEllaを設置する。東京駅の銀の鈴広場には、完全自動のスタンドアローン型「Ella X」を、横浜駅構内のカフェには、インテグレーション型の「Ella Y」を導入。カフェオペレーションの効率化を図る。
Ellaにはロボットアームが搭載されていて、バリスタが行う一連の作業を無人化。東京駅に導入するElla Xでは、1時間あたり約200杯のコーヒーを抽出でき、人間のバリスタに比べて4〜5倍の速さになるという。
価格は1杯260円から。コーヒーマシンはデロンギ社の業務用マシンを採用し、日本人の好みに合わせて味の調整を進めた。ブラックメニューだけではなく、カプチーノやカフェラテなどのミルクメニューも選べるようにした。
購入方法は、専用アプリをダウンロードして行うモバイルオーダー(クレジットカード決済)か、Suicaなどの交通系電子マネーを使いタッチパネルで直接オーダーするタッチオーダーを採用。日本法人でない企業がSuicaを導入したのは初めてだという。
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