ニュース
ロボットアームで“コーヒー”を抽出 JR東が東京駅に導入:1時間で約200杯を抽出(2/2 ページ)
JR東日本は12月8日、シンガポールのCrown Technology Holdingsと連携し、ロボット型無人コーヒーバリスタ「Ella(エラ)」を活用したテストマーケティングを開始した。
非接触かつエンターテインメント性の高いサービス
JR東日本の表輝幸常務執行役員は、「この取り組みは、JR東日本が進める『Beyond Stations 構想』に沿ったもの。駅では早朝や深夜にコーヒーを飲みたいという需要があるが、人員の確保やその費用が課題となっていた。Ellaを導入することで、人件費の削減が期待できるほか、非接触かつエンターテインメント性の高いサービスを提供できる」と自信を示した。
一方、日本ではコンビニエンスストアなどで、いれたてのコーヒーを低価格で飲むことができ、出勤前や休憩時間などに多くのビジネスパーソンが利用している。その点について、Crown社のキース タンCEOは「Ellaが抽出するコーヒーは『グルメコーヒー』のカテゴリーで、100円台で購入できるコーヒーとは異なる」と説明。需要が見込めると意気込みを語る。
実証実験は、2022年2月28日までの予定で、営業時間は東京駅が午前7時〜午後10時、横浜駅は午前7時〜午後9時。両社は、実証実験の結果をふまえ本格導入や他エリアへの設置を検討したいとしている。
関連記事
- 1時間で150杯! 駅のそば屋がロボットを導入したワケ
JR東日本スタートアップなどは、駅そばロボットを「そばいちペリエ海浜幕張店」に導入した。その狙いは何なのだろうか。 - ビジネスホテルの“無料朝食”、気になる原価は一体いくら? 激化する“朝食合戦”から見るホテルの今
ホテルが朝食で特色を出そうとしていることは、宿泊者としてひしひしと感じる時がある。新たな施設の建設やリノベーションを施せば特色は強く打ち出せるが、コストはバカにならない。朝食は差別化のアイテムとして取り組みやすい部分なのだろう。 - 開店1カ月目で黒字達成 「24時間無人」の古着店 店員不在でも支持されるワケ
東京都中野区にちょっと変わった古着店がある。24時間営業で店員がいない店、その名も「ムジンノフクヤ」 - ザ・スーツカンパニー、初の「バーチャルショップ」開設 Webでも視覚的な要素を訴求
青山商事が、ザ・スーツカンパニー公式オンラインショップ内に同ブランド初の「バーチャルショップ」を開設した。 - サンマルクカフェ、関東初のテークアウト専門店 近隣店舗で製造し「できたて」を維持
サンマルクカフェは、関東初出店となるテークアウト専門店「サンマルクカフェ MICRO」を、JR大井町駅の中央口改札内にオープンする。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.