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人事部で「揉めに揉めた」──履歴書の顔写真・性別欄を廃止したユニリーバ島田氏に聞く、人事が“果たすべき役割”:対談企画「人事と採用の未来を聞く」 ユニリーバ島田氏(前編)(1/4 ページ)
ユニリーバ・ジャパンは、2020年春より、採用時の履歴書から顔写真・性別・ファーストネームの欄を削除した。この施策は、どのようにして生まれ、導入されたのか。また、導入をリードした島田由香氏が考える、「人事のあるべき姿」とは何か。
大手消費財メーカーのユニリーバ・ジャパン(以下、ユニリーバ)は、2020年春より採用選考から、顔写真の提出や、性別、ファーストネームの欄を削除した。その際、社内のブランドチームから提案を受け、施策の導入をリードしたのが同社人事総務本部長の島田由香氏だ。
人事・採用業界において重要なニュースとなったユニリーバの取り組みは、どのようにして生まれ、導入されたのか。また、CHO(Chief Happiness Officer)の養成プログラムを展開するなど、会社の枠を超えて幅広い人事課題にアプローチしている島田氏が考える「人事のあるべき姿」とは何か。
島田氏と、面接における候補者体験の向上を目指すシステム「HRアナリスト」を開発したシングラーの熊谷豪氏(代表取締役CEO)が人事や採用の未来について、対談を行った。
「無意識の判断」をなくしたかった
シングラー・熊谷豪(以下、熊谷): 昨年の春より、ユニリーバでは履歴書などから顔写真や性別欄、ファーストネームを削除して採用を行っていると聞いています。この施策はどのような背景で生まれたのですか?
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