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注文後、10分で届く? 海外で急拡大する「ダークストア」は日本でも流行るのか3社に聞いた(5/5 ページ)

欧米で「Qコマース(クイックコマース)」が話題になっている。注文から30分以内をメドに日用品などを配達するサービスで、その多くは、消費者が立ち入ることができない「ダークストア(配達専門店)」を活用している。同事業を手掛ける3社の戦略と展望を聞いた。

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認知拡大が先決。市場を食い合う段階ではない

 各社に、「ベンチマークしている企業(業界)はあるか?」と尋ねたところ、パンダマートは「幅広くスーパー、コンビニ、ドラッグストア」、オニゴーは「スーパー」、ウォルトは「該当なし」との回答だった。

 Qコマース事業に限ると、まだ互いに市場を食い合うような段階ではなく、むしろ新規参入者を増やし市場拡大を図りたいようだ。各社の知名度が高まり、Qコマースという選択肢が一般的になった後、業界での競争が激化するかもしれない。パンダマートの佐藤氏は、「Qコマースの市場を奪い合うようになるまでに、1年ほどはかかると見込んでいる」と話していた。


ダークストア内でピッキングする「パンダマート」のピッカー(提供:デリバリー・ヒーロー・ジャパン)

 各社とも配達地域が限られているために、サービスを試すことはできなかったが、3社のアプリを見たところ、いずれも価格設定は「スーパーより高いか同等」「コンビニより、やや安いか同等」といった感じ。

 ただ、一定金額以上を購入したり、キャンペーンやセールを利用したりするとコンビニよりも安く済ませられそうだ。かつ、コンビニに出向くより早くて楽チンとなれば、利用するメリットは多いにあるだろう。サービス提供者や取扱商品が増え、利用範囲が広がれば、急速に拡大するかもしれない。

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