コラム
えっ、水切り石を運ぶの? 土屋鞄の“とんがったカバン”が面白い:週末に「へえ」な話(4/4 ページ)
土屋鞄製造所がユニークなカバンをつくっている。大玉のスイカを入れたり、雪だるまを持ち運ぶことができたり、水切り用の石を詰めることができたり。実物が世に出るたびに、ネット上で話題になっているが、それにしても、なぜ“とんがったカバン”をつくり続けるのだろうか。担当者に聞いたところ……。
この世は面白くなりそう
川で、子どもたちが水切りをして遊んでいる。そこに、水切り石がたくさん詰まったカバンを背負った大人が登場したら、子どもたちはどのように感じるのだろうか。
その大人は石を取り出して、水面に向かって石を投げる。回転がかかった石は「1、2、3、4、5……」と跳ねていく。子どもたちからは「おーっ!」「すげえ!」といった歓声が出てくるかもしれないし、あまりにもカッコよすぎて、言葉が出てこないかもしれない。
あまり知られていないと思うが、実は水切りには国際大会がある。トップクラスの選手になると、石跳ね回数は80回を超えるそうだが、そうした選手がこのカバンを背負っていて、そこから石を取り出したら……と想像するだけで、ワクワクするではないか。
そんなことを考えていると、筆者はある言葉を思い出した。作家、伊坂幸太郎さんの小説『チルドレン』に出てくる一説だ。「大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ」――。
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