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2022年の外食産業はどうなる? 「オンザライス系」と「大衆食堂」に注目すべき“合理的”な理由:長浜淳之介のトレンドアンテナ(4/6 ページ)
2021年の外食産業はコロナに翻弄され続けた。22年にはどのような業態が流行するのだろうか。筆者が「オンザライス系」と「大衆食堂」に注目する理由とは?
から揚げが盛況
から揚げでは、ワタミが「唐揚げの天才」を急拡大させている。20年1月には4店だったが、同年2月にFC1号店が東京・十条にオープンして以来、矢継ぎ早に出店を重ね、21年12月15日現在で107店となった。
ワタミは、コロナ禍でも比較的好調な焼き肉にも進出。20年10月、東京・大田区に「焼肉の和民」1号店を出店して以来、26店にまで増えた。さらに寿司にも進出。21年12月、東京・錦糸町に「寿司と大山どりのお店 すしの和」をオープンした。
また、すかいらーくの「ガスト」では、から揚げ専門店「から好し」のメニューを、全1330店で注文が可能になった。吉野家グループの「はなまるうどん」でも、から揚げ専門店「鶏千」のメニューが楽しめるようにしている。コロナ禍前では、考えられなかった変化だ。
一方「庄や」「やるき茶屋」で知られる大庄では、21年10月、「定食のまる大」を東京・飯田橋に出店し、定食業態に新規参入した。同社久々のヒット業態となっており、瞬く間に7店に増えた。
以上のように、22年には居酒屋などお酒を飲ませる業態から、ハンバーガー、フライドチキン、から揚げなどのテークアウト、デリバリーに強い業態への転換が進むだろう。または、焼き肉、寿司、定食屋のような食事主体の専門業態への転換も、加速すると予測される。
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