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電子レンジで温めても"冷たく"仕上がる「冷やし中華」が誕生 ニチレイフーズに”開発秘話”を聞いた3月1日に発売(1/2 ページ)

ニチレイフーズは、電子レンジで温めても「冷たい麺」ができあがる冷やし中華を開発した。3月1日から発売するという。なぜ温めても冷たい状態をキープできるのか? その秘密を聞いたところ……

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 ニチレイフーズは3月1日から、電子レンジで温めても冷たく仕上がる「冷やし中華」を発売する。調理の手間がかかる「冷やし中華」を簡単に短時間で作れると訴求する。


ニチレイフーズは新商品「冷やし中華」を発売する

 本商品の袋を開けると、別トレーに分けられた冷凍麺と具材と醤油だれが入っている。麺の上には小さな氷がいくつか置かれていた。半解凍された醤油だれを取り外し、600ワットの電子レンジで2分50秒温めれば完成だ。

 電子レンジでチンしたら温かくなってしまいそうだが、メディア向け試食会で提供された冷やし中華は実際に冷たかった。どういう仕掛けなのだろうか?


電子レンジに入れる前の状態。冷凍麺の上に氷がのっている

 ニチレイフーズの家庭用事業部 家庭用商品グループリーダー城戸俊治氏は「秘密は”氷”にある」と話す。電子レンジは、食品に含まれる水分子をマイクロ波で振動させて加熱している。しかし、氷は水分子が結合しているためマイクロ波の影響を受けにくく、溶けにくいという。一方、冷凍麵は氷よりも水分子が点在しているため、温まりやすい。

 電子レンジに入れたときの食品ごとの「温まりやすさの差」を応用して開発したのが今回の「冷やし中華」なのだ。最後に、半冷凍の醤油だれを加え、溶けきらなかった氷と混ぜ合わせることで麺がしまり、コシが出るように工夫した。


盛り付けた状態の冷やし中華。食べてみると、コシが感じられた

 本商品は構想から約5年、開発まで約3年かかっている。氷を使用することは決まっていたものの、理想の時間内で麺と具材の両方を最適な温度や品質に仕上げるのに時間がかかった。1人前360グラムで、価格はオープン価格。販売期間は3月1日〜9月1日を予定しているが、お客の反応を見ながら調整していくとしている。

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