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脱東芝の「レグザ」、国内トップシェア争いまでの復活劇家電メーカー進化論(8/9 ページ)

2006年に東芝の薄型テレビブランドとして誕生した「REGZA」は、高画質や多機能で高い支持を集めた人気ブランド。しかし15年頃からの不正会計疑惑により、テレビ事業は18年に中国のハイセンスグループに売却。激動を乗り越えてきた「REGZA」のこれまでと今後について、TVS REGZA 営業本部の2人に話を聞いた。

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さらなる加速で、トップシェアを目指す

 家電量販店やネットショップなどの実売データの集計を行うBCNランキングによると、TVSレグザは21年3月9月に液晶テレビ市場でトップシェアを獲得している。現在、ソニー、シャープと熾烈なトップ争いを繰り広げている状態だ。

 今後求められるのはより利益率の高い、倍速液晶搭載モデルや有機ELテレビなどのハイエンドモデルのさらなる販売促進だ。ここで鍵となるのが、ハイエンドクラスのレグザだけが搭載する機能のタイムシフトマシン。大容量のハードディスクを接続することで、地上波デジタル放送をチャンネルまるごと録画できる。6テラバイトのハードディスクを接続すれば、6チャンネルの放送を約5日分保存可能だ。

 「タイムシフトマシン搭載モデルは当初、お客様からは高いといわれ、販売店からはマニアのための機能といわれ、いまいち評価が上がりませんでした。それでも10年以上やってきた結果、1度使うとタイムシフトマシンのないテレビには戻れないと言ってくれるユーザーが増えてきています。

 またネット動画が普及した今、時間に合わせてテレビ放送を見たり、録画予約するのが面倒という声もあります。タイムシフトマシンがあれば地上波番組も、ネット動画のように時間にしばられずにいつでも頭から見られます。録画のためのハードディスクも安くなったので、来年以降、タイムシフトマシンのラインアップ強化は、しっかりとやっていきたいと考えています」(本村さん)


レグザを象徴する機能「タイムシフトマシン」機能は、大容量ハードディスクを接続することで、多チャンネルを同時連続録画できる。リモコンの「最初から」ボタンを押すだけで番組を最初から見られるため、慣れると放送時間の概念がなくなる

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