2015年7月27日以前の記事
検索
連載

金の買い取り業からマッサージ器で成功、型破りなドクターエアの経営とは?家電メーカー進化論(4/7 ページ)

近年、マッサージ家電が人気だ。マッサージガンや椅子やソファーに置くとマッサージチェアになるシートなど、使ったことがある人も多いだろう。これら新しいタイプのマッサージ機器をいち早く手掛け、市場を牽引しているのがドクターエアだ。同社の誕生の経緯や、型破りな経営、今後の展開について井上馨社長に聞いた。

Share
Tweet
LINE
Hatena
-

 最初にドクターエアブランドの製品として発売したのが、椅子に乗せて使える「3Dマッサージシート」だ。社内にプロジェクトチームを立ち上げ、井上氏のアイデアのもと、中国の製造工場と何度もやりとりしながら作り上げた。

 「作っただけではだめで、売らなければいけません。そこで、完成した製品を大手雑貨量販店へ持ち込んで営業したのですが、なかなか相手にされませんでした。そんななかでロフトは担当者が気に入ってくれまして、全店展開の上、レジ横の広いスペースに置いてくれました」(井上氏)


13年12月に発売した初代の「ドクターエア 3Dマッサージシート」。真っ赤など、非常にインパクトが強いカラフルなボディカラーを採用。光るモミ玉が回転するのが見える。約4.6キログラムと軽いので持ち運びもできる。マッサージチェアのようなマッサージが手軽に受けられると評判になった

 このロフトでの展開をきっかけに「3Dマッサージシート」がヒット。ほかでの販売も始まり、ドクターエアブランドの認知は急速に広がっていく。翌14年には同様のもみ玉を内蔵した「3Dマッサージピロー」も製品化。約1年で、3Dマッサージシリーズの出荷台数は累計20万台を突破、現在までにシートだけで100万台を突破するヒット商品となっている。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る