「お金を稼ぐために健康を犠牲にする」愚かさ 毎日イキイキと働くためにしたい“たった一つのこと”:大愚和尚のビジネス説法(4/4 ページ)
誰もがみな、豊かに暮らしたいと願っています。だから懸命に働いて、豊かに暮らすためのお金を得ようとします。ところが皮肉なことに、身を粉にして働いて稼ぎ、ようやくゆったりとした暮らしを楽しもうと思った矢先に大病を患います――健康に、そして幸せに働き、生きるために必要なこととは?
それは、3日続けて夜10時に寝ること。
簡単なことのようで、これがやってみるとなかなかできません。けれども、3日続けて夜10時に寝ると、心身疲労、脳疲労が劇的に回復します。すると朝早く、自然と目が覚めます。疲労が抜けていくので、自然と体を動かしたくなります。ストレスが軽減して、心が穏やかになります。自然と適量の食事で満足するようになり、暴飲暴食が止まります。さらに仕事や人間関係がうまくいくようになって、寝つきや睡眠の質が向上します。
たった一つの行動がきっかけとなって、多くの課題を次々と解決する、好循環を生むのです。
一つの行動を3日続けると習慣になります。そして習慣は、私たちの人格や人生までも左右します。「できない」とうそぶく前に、やろうとしてみてください。「本当に?」と疑うならば、ぜひやって、ご自身で確かめてみてください。
疑うだけで確かめてみようとしない人は、それを「本当に知る」ことができません。知るだけで行動しない人は、それを「達成する」ことができません。
どんな世界にも「成功者」と呼ばれる人がいます。自ら目標を掲げ、それを達成し続ける人。それが「成功者」です。成功者は、必ず健康に気を使います。なぜなら彼らは、「心身の健康」が目的を達成する上で最も優先すべき、基本的かつ重要な要素だと知っているからです。
そして、成功者は必ず、知るだけでなく行動します。行動しやすい環境や仕組みをつくって、習慣化します。健康を保つ習慣を、保ち続ける工夫をしているのです。
著者:大愚元勝(たいぐ げんしょう)
佛心宗大叢山福厳寺住職。株式会社慈光マネジメント代表取締役。慈光グループ会長。僧名「大愚」は、大バカ者=何にもとらわれない自由な境地に達した者の意。駒澤大学、曹洞宗大本山総持寺を経て、愛知学院大学大学院にて文学修士を取得。 僧侶、事業家、作家・講演家、セラピスト、空手家と5つの顔を持ち、「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶。
HPにて「お悩み相談」を受け付けているほか、YouTubeチャンネル「大愚和尚の一問一答」で国内外から寄せられた相談にも対応する。著書『苦しみの手放し方』(ダイヤモンド社)、『最後にあなたを救う禅語』(扶桑社)、『人生が確実に変わる 大愚和尚の答え』(飛鳥新社)など。
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