サステナビリティに特化した「来店客参加型店舗」が水戸にオープン 狙いは?:サーキュラーエコノミー実現に向けて
アダストリアがサステナビリティに特化した新業態「OFF STORE」をオープンする。子ども服のシェアリングサービスや、衣類を「黒染め」で蘇らせる循環型のファッションブランドなどを常設する。アップサイクル体験やクラフトワークショップも実施予定。
カジュアル衣料大手アダストリアの子会社であるアドアーリンク(東京都渋谷区)は、2月25日に茨城県のイオンタウン水戸南店に新業態「OFF STORE(オフストア)」をオープンすると発表した。OFF STOREはサステナビリティに特化した来店客参加型の店舗を目指す。
OFF STOREは廃棄物を出すことなく、資源を循環させるサーキュラーエコノミーの実現を目指す。同社が運営する子ども服のおさがりシェアサービス「KIDSROBE(キッズローブ)」と、衣類の残在庫を「黒染め」で蘇らせる循環型のファッションブランド「FROMSTOCK(フロムストック)」を初めて常設する。
KIDSROBEでは、サイズが合わなくなった衣類を持参すると、ほかの人が持参した衣類と交換できるサービスを展開している。今までオンライン上で完結していたものを、店舗での物々交換という形で実現した。
FROMSTOCKでは、キズや汚れなどのダメージがある商品を黒染めによって新たな商品として再生し、販売する。
同店舗は「お客さま参加型店舗」を謳っており、ワークショップの実施も予定している。広報担当者は「今後はアーティストや地元スポーツ団体とのコラボレーションを通じ、地域に根ざしたイベントを開催する予定。(不要になったモノに新たな付加価値を与え再利用する)アップサイクル体験ができるイベントや、子ども向けのクラフトワークショップなども予定している」と話している。
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