ENEOSが「モス」や「サイゼ」を自動配送 1万3000カ所の給油所活用で目指す姿とは:自動走行ロボットの輸送インフラを構築(1/4 ページ)
ENEOSホールディングス、ZMP、エニキャリは2月1日、自動宅配ロボットを活用したデリバリーの実証実験を、東京都中央区佃・月島・勝どきエリアで開始した。
ENEOSホールディングス(以下、ENEOS)、ZMP、エニキャリは2月1日、自動宅配ロボットを活用したデリバリーの実証実験を、東京都中央区佃・月島・勝どきエリアで開始した。今回は2021年2月に実施した技術実証に続く第2弾。前回よりも配達エリア、参加企業を拡大し、事業採算性の検証を目的として行っている。
第1弾の設置場所は「Dr.Drive月島SS」のみで自動宅配ロボットは1台。参加店舗は11店舗で、配達先は今回の5分の1となる約1000戸だった。近接監視による運行で、主に技術性の検証を主眼に行われた。(関連記事)
今回の実証実験ではZMPが提供する自動宅配ロボット「DeliRo(デリロ)」を2台活用。佃・月島・勝どきエリア(半径1キロ程度)を遠隔監視による運行を行い、デリバリー事業の採算性を検証する。
ロボットを配備するのは、当該エリア内の東新エナジーが運営する「Dr.Drive月島SS」と、乾汽船が運営するシェア型企業寮「月島荘」の2カ所。エリア内の配送可能マンションは約5000戸で、参加店舗はサイゼリヤ、ダイエー、モスバーガーなどを含む27店舗に拡大した。
専用アプリから注文すると、ロボットが店舗から商品をピックアップし、注文者が居住するマンションのエントランス付近まで宅配する。配送料は330円。基本的な営業時間は午前11時〜午後8時だが、2月18日のみ試験的に深夜配送も実施する予定。参加店舗のうち、ダイエー 月島店と松屋 勝どき店の2店舗が24時間営業で、それらの店舗において深夜帯での稼働率を検証する。
宅配システムには、エニキャリの注文・宅配プラットフォームを使用し、ENEOSはデリロの保有・補完・運用、注文・宅配プラットフォームの運営を担う。
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