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たった半年で株価が半額……TikTok攻勢にFacebookはついに“オワコン”か?:古田拓也「今更聞けないお金とビジネス」(1/3 ページ)
FacebookやInstagramなどのSNSを運営するメタ・プラットフォームズ(FB)の株価がほぼ半減している。VRやメタバースに積極進出する覚悟を、社名を変えることで示したかたちとなるが、「もう1つの世界を作る」ことは容易い道のりではなかったようだ。
FacebookやInstagramなどのSNSを運営するメタ・プラットフォームズ(FB)の株価がほぼ半減している。
同社の株価は2021年9月につけた328ドルをピークに、ずるずると価格を下げ続け、直近では214.95ドルで推移している。ここ半年の値下がり率は43.05%にも達しており、およそ半額にまで下落した。
メタ社は、21年10月28日にこれまでの社名であったFacebookからリブランディングしたことで注目を集めた。VRやメタバースに積極進出する覚悟を、社名を変えることで示したかたちとなるが、「もう1つの世界を作る」ことは容易い道のりではなかったようだ。
21年11月にはメタ製のVR端末用OSである「XROS」の開発が中止されたほか、同チームのゼネラルマネージャーのマーク・ルコフスキー氏が辞任するなど前途多難な様相を示した。
それだけではない。Facebookがメタに改名して初めて迎えた2月2日の決算は、「Facebookのデイリーアクティブユーザー(DAU)が17年ぶりに減少した」という本業の根幹を揺るがすバッドニュースで迎えた。
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