コラム
「なんとなく内定辞退」をどう防ぐ? 面接官に求められる“もう1つの役割”とは:新卒採用の現在(1/2 ページ)
「ウチは選考・内定辞退が多く、求める人材を、目標人数通りに採用できていない」──とある中小企業では、実は面接官が「人材の見極め」のみに注力。果たすべき“もう1つの役割”に気づけていなかった。
連載:新卒採用の現在
コロナ禍で新卒採用市場は一変。面接や説明会はなんとかオンライン実施したが、今後はどうしていくべきなのか分からない──。そんな人事担当が採用力を強化するために「今」するべき準備とは? 新経営サービスの大園羅文氏が解説します。
「ウチは選考・内定辞退が多く、求める人材を、目標人数通りに採用できていない」──とある中小企業の担当者の方から、このような相談をいただきました。
そこで、数名の面接官に面接の進め方や意識していることなどをヒアリングしてみると、ある共通点が浮かびました。その企業において多くの面接官は、採用する側の立場として「人材の見極め」だけに注力していたのです。
確かに、採用面接は「採用する側の企業が、自社にとって望ましい人材か否かを見極める場」です。しかし同時に、面接官にはもう1つ、見過ごされがちな役割があります。
「なんとなく選考・内定辞退」をどう防ぐ? 面接官の“もう1つの役割”とは
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