ワークマン、大量のアウトドア商品を投入 「自然の中では、みんな職人。」で勝利を確信:約130アイテムを展開(1/4 ページ)
ワークマンがキャンプギアを本格展開する。2月22日よりWeb注文限定で商品を展開を開始した。なぜ今アウトドアギアに本格参入し、Web注文限定で展開するのだろうか。
ワークマンが、Web注文限定でキャンプギアの本格展開を開始した。投入する商品はテントやシュラフ(寝袋)、ランタンなど約130アイテムで、初年度の販売額は中堅メーカー並みの40億円を見込んでいる。これまでもアウトドア向け商品の展開を進めてきた同社。なぜ今アウトドアギアに本格参入し、Web注文限定で展開するのだろうか。
ご存じのように、ワークマンといえば建設現場などの職人をターゲットに作業服や軍手といった商品を展開してきた企業。作業服小売りではトップの位置に付き、「作業服といえばワークマン」というイメージを築いてきた。
2016年には作業服で構築した技術を応用し、一般客向けに3つのプライベートブランド(PB)を展開。18年には一般客向けの商品の比率を高めた「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」1号店をオープン。SNSなどを中心にアウトドアやスポーツウェアとしても人気に火が付き、20年には作業服を置かない「#ワークマン女子」を立ち上げた。
この人気を追い風に、新たに「自然の中では、みんな職人。」をコンセプトとしてキャンプギアの本格展開を開始する。
2月22日に開催した新製品発表会で土屋哲雄専務は「キャンプに行けば、テントを設営したり火をおこしたりする。全部が職人の世界だ。働く人にウェアや道具を展開してきた当社にとって、非常になじみがある」と経緯を語る。
キャンプギアで主要ターゲットと位置付けるのは、同社の高機能ウェアを使用する既存のユーザーで、はじめてキャンプをする人。
PBアウトドア製品の19年度の売上高は71億円だったが、21年度には約4倍となる271億円にまで成長した。同社は、手に取りやすい価格と作業着で培った機能性が支持されたと分析する。そこでアウトドアギアも”低価格で高機能”をうたい、既存ブランドと差別化を図る。
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