ニュース
南海電車、特急「HYDE サザン」の運行を5月31日で終了:感染拡大で延長
南海電気鉄道と和歌山市は、2019年12月23日から期間限定で運行している特急「HYDE サザン」の運行を延長。5月31日で終了すると発表した。
南海電気鉄道と和歌山市は、2019年12月23日から期間限定で運行している特急「HYDE サザン」の運行を5月31日で終了すると発表した。
特急「HYDE サザン」は19年1月、和歌山市出身でロックバンド「L'Arc〜en〜Ciel」のボーカル・HYDE氏が「和歌山市ふるさと観光大使」に就任したのを機に誕生。南海電鉄と和歌山市が働きかけ、同氏がデザインをプロデュースして実現した。
車体は和歌山市で開催されたコンサートの様子や、和歌山市の観光名所である友ヶ島のイメージを採用したデザインを採用している。
19年12月、難波駅〜和歌山市駅・和歌山港駅間で期間限定の運行を開始。当初は22年3月頃の運行終了を予定していたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により乗車できないとの声が多く届いたことから、運行期間を延長していた。
20年1月にはHYDE氏が特急「HYDEサザン」に乗車。1号車にサインとイラストを記載したほか、同年9月には車両撮影会を開催。運行延長が決まった際にはノベルティプレゼントや和歌山市民図書館での模型展示などを行ってきた。
南海電気鉄道と和歌山市は、ラストランに向けて記憶に残るような企画を予定しており、詳細が決まり次第、告知するとしている。
関連記事
- 次の「新幹線」はどこか 計画をまとめると“本命”が見えてきた?
西九州新幹線開業、北陸新幹線敦賀延伸の開業時期が近づいている。そこで今回は、新幹線基本計画路線の現在の動きをまとめてみた。新幹線の構想は各県にあるが、計画は「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」として告示されている。これと費用便益比、各地のロビー活動の現状などから、今後を占ってみたい。 - なぜ「時速5キロの乗り物」をつくったのか 動かしてみて、分かってきたこと
時速5キロで走行する乗り物「iino(イイノ)」をご存じだろうか。関西電力100%子会社の「ゲキダンイイノ」が開発したところ、全国各地を「のろのろ」と動いているのだ。2月、神戸市の三宮で実証実験を行ったところ、どんなことが分かってきたのだろうか。 - 新幹線だけじゃない! JR東海の「在来線」はどうなってるのか
JR東海といえば「東海道新幹線を運行する会社」「リニア中央新幹線を建設する会社」というイメージが強い。報道も新幹線絡みが多い。しかしほかのJR旅客会社と同様に在来線も運行している。そして「新幹線ばかり優遇して、在来線の取り組みは弱い」という声もある。本当だろうか。 - 中央快速線E233系にトイレ設置、なんのために?
JR東日本の中央線快速で、トイレの使用が可能になることをご存じだろうか。「通勤電車にトイレ?」と思われた人もいるかもしれないが、なぜトイレを導入するのか。その背景に迫る。 - 東京に2つの地下鉄「東京メトロ」と「都営」が存在する理由
東京の2大地下鉄「東京メトロ」「都営地下鉄」はどのようにして誕生したのか。現在のビジネス状況とともに誕生の経緯を探ってみる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.