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「希望退職を募集することになったら、私はJALを辞めます」 日本航空・菊山英樹専務:日本航空の行方【前編】(4/4 ページ)

コロナ禍による国際、国内の旅客数減少が長期化して日本航空(JAL)は苦しい経営が続いている。経営破綻後に当時の稲盛和夫会長(現在は名誉顧問)から経営のやり方を巡って叱責された経験がある菊山英樹専務にインタビューした。

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「希望退職を募集することになったらJALを辞めます」

――現在、好調な貨物便対策で専用機を導入する計画はありませんか。

 いろんな方から貨物機を入れたらどうかといわれていますが、コロナ前は貨物の需給バランスはものすごく悪くて苦労していましたが、いまは好調になっています。

 ただ、貨物輸送はフェデックスなど貨物大手と競争しなければなりません。目先の状況だけで貨物機を導入するのではなく、中長期を見据えもっと冷静に判断すべきです。このため、専用機を導入する計画はありません。旅客機を使って貨物を輸送しても十分な採算が取れています。

――フラッグ・キャリアの経営者として、何か信条のようなものがあれば教えてください。

 JALの企業理念には、「全社員の物心両面の幸福を追求し」と書かれています。経営破綻を経験し、焼け野原になった後に役員になったものとしては、スタートラインは社員の雇用を守ることだと考えています。そこを揺るがせてしまっては、企業は成り立ちません。

 もしも希望退職を募集することになったら、私はJALを辞めます。それくらいの責任感を持っています。苦しい時に社員をつなぎとめるモチベーションを損なうことをするのであれば、(その会社の)先はないと思います。そうならないように前倒しで手を打たなければならないと思います。


「希望退職を募集することになったらJALを辞めます」と話す菊山専務

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