コラム
カット1650円の「QBプレミアム」が、過去最高を更新しているワケ:「実証実験」の結果(4/4 ページ)
ヘアカット専門店「QBハウス」ではなく、「QBプレミアム」という店ができていることをご存じだろうか。既存店の課題を解決するような店をオープンしたところ、客数は右肩上がり。どんな特徴があるのかというと……。
プレミアム店は増えていくのか
QBハウスが産声をあげたのは1996年なので、四半世紀が経過した。創業当初「1000円、10分」という分かりやすさで、客を増やしていったわけだが、予約ができる“美容院風”の店は広がっていくのだろうか。
3月6日(日)の午前11時ごろ。筆者の家の近所にあるQBハウスをのぞいたところ、赤色のランプが点灯していて、外で10人ほどが並んでいた。その日の天気は晴れていたが、気温は10〜12度ほど。外でじっと待っていれば、体が冷えていく。スマホを片手に持ちながら、足踏みをしている人も。寒さをしのぐために、無意識に体を動かしていたのかもしれない。
こうした光景を目にすると、案外早いタイミングでプレミアム店は広がっていくのかもしれない。そして、20〜30年後にはどうなっているのか。プレミアム店の課題を解決するために、「プレミアムプラス店」(仮)が誕生しているのかもしれない。
関連記事
- なぜ「時速5キロの乗り物」をつくったのか 動かしてみて、分かってきたこと
時速5キロで走行する乗り物「iino(イイノ)」をご存じだろうか。関西電力100%子会社の「ゲキダンイイノ」が開発したところ、全国各地を「のろのろ」と動いているのだ。2月、神戸市の三宮で実証実験を行ったところ、どんなことが分かってきたのだろうか。 - 丸亀製麺は“讃岐うどん”の看板を下ろしたほうがいい、これだけの理由
またまた炎上した。丸亀製麺が讃岐うどんの本場・丸亀市と全く関係がないことである。このネタは何度も繰り返しているが、運営元のトリドールホールディングスはどのように考えているのだろうか。筆者の窪田氏は「讃岐うどんの看板を下ろしたほうがいい」という。なぜなら……。 - トイレの個室に「使用時間」を表示 で、どうなったのか?
首都圏のオフィスで、ある「実証実験」が行われた。トイレの個室に「他の個室の使用状況」と「滞在時間」を表示したところ、どういった効果があったのだろうか。システム開発を手掛けているバカン社の河野社長に話を聞いたところ……。 - 渋谷で「5000円乗り放題」を始めて、どんなことが分かってきたのか
長距離バスの運行などを手掛けているWILLERが「月5000円で乗り放題」のサブスクプランを打ち出したところ、利用者がじわじわ増えている。4カ月ほど運営してみて、どんなことが見えてきたのかというと……。 - キユーピーの「ゆでたまご」が、なぜ“倍々ゲーム”のように売れているのか
キユーピーが販売している「そのままパクっと食べられる ゆでたまご」が売れている。食べことも、見たことも、聞いたこともない人が多いかもしれないが、データを見る限り、消費者から人気を集めているのだ。なぜ売れているのかというと……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.