松屋が「『銀座の男』市」を富山で開催する“なるほど”なワケ:東京以外では初の開催
松屋は、松屋銀座で半世紀以上続く紳士スーツの催事「銀座の男」市を、富山市の百貨店「富山大和」で4月1日から開催すると発表した。
松屋は、松屋銀座(東京都中央区)で半世紀以上続く紳士スーツの催事「銀座の男」市を、富山市の百貨店「富山大和」で4月1日から開催すると発表した。東京以外では初の開催となる。地方に店舗のない松屋の知名度向上を目指すとともに、スーツ着用率の高い地方で需要の取り込みを図る。
「銀座の男」市は1970年ごろに始まった松屋銀座の名物催事。当時から「2着で2万9800円」という今とほぼ変わらない価格を打ち出していた。スーツの売り上げが減少傾向となるなか、最近では、在宅ワークでも動きやすい「アクティブスーツ」や、密を避けられるゴルフ人気から「ゴルフバーゲン」を併催するなど、時代に応じた商品を提供している。
富山市は、電力会社や製薬会社、建材会社などの本社や銀行が多く、スーツを必須とするビジネスパーソン人口が多いのだとか。今回の催事では、2着で3万1900円のスーツを中心に、日本の職人が縫い上げた「アトリエ仕立てスーツ」(4万4000円〜)、各30着限定のスーツ・ジャケット(1着1万1000円)、サイズオーダースーツ(2着で5万3900円)などを用意する。
松屋銀座から紳士服担当バイヤーや担当社員など4人が現地へ赴き、着こなしやジャストサイズのスーツ選びを提案するという。また、オーダー注文した人には会期終了後もオンラインで購入できるサポートも計画している。
会期は4月1〜4日で、展開スーツは約2500着。4日間で1000万円の売り上げを目指す。松屋は「販路拡大と全国での認知度向上のため、ほかの地方での展開も視野に入れていく」としている。
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