名鉄、東岡崎駅周辺を再開発 北口には8階建ての複合施設:西三河地区最大のターミナル駅
名古屋鉄道が、東岡崎駅の北口および南口周辺を対象エリアとした一体的な再開発を行うと発表した。
名古屋鉄道は3月29日、東岡崎駅(愛知県岡崎市)の北口および南口周辺を対象エリアとした一体的な再開発を行うと発表した。同駅は、名鉄線における西三河地区最大のターミナル駅として利用されているほか、周辺には岡崎市役所などの行政機関が立地している。コロナ禍によって大きく変化したお客の消費行動ニーズを捉え、岡崎の玄関口としてにぎわいを創出。地域一体になったまちづくりを推進する。
同事業は、名鉄グループ中期経営計画で掲げる「グループ一体となった沿線・地域の活性化」の一環としての取り組み。2021年11月に岡崎市と締結した基本協定に基づき、同市が主導する、まちの活性化を図る「QURUWA 戦略」と連携した施設計画を策定するとしている。
再開発のコンセプトは「SWING HIGAOKA(スイング ヒガオカ) −この街の躍動的なリズムをリードする−」。同市が取り組む一連のまちづくり戦略と連携し、駅施設を起点とした躍動的な人の流れを作り出し、地域の個性を引き立てることを目指す。
北口では、第一種市街地再開発事業の施行を予定し、現在の駅ビル(岡ビル)の解体後、駅利用者や来街者をターゲットとした商業機能、駅につながる利便性の高い事務所機能を有する地上8階建ての複合施設を整備する。また、バスターミナルを再整備し、交通結節点としての役割強化を図る。着工は27年度内を予定し、29年度内の竣工を予定している。
南口には地上3階建ての施設を建設する。周辺居住者と駅利用者をターゲットと位置付け、食品販売店や利便性の向上に寄与する店舗を誘致。周辺居住者にも選ばれる駅南口のシンボルとなる施設を目指す。22年度内の着工、23年度内の竣工を予定する。
駅南口至近には、徳川家康の産土神として有名な六所神社があることから、周辺施設の立地にも配慮し、動線計画を含めた施設計画を進めるとしている。
関連記事
- イオン、名古屋市に“新”都市型ショッピングセンター「そよら」出店 小商圏の新フォーマット
イオンリテールは4月7日、名古屋市北区で2020年に閉店した「イオン上飯田店」の跡地に「そよら上飯田」をオープンする。 - 次に買いたい車 ダイハツ「タント」を抑えて1位になったのは?
ソニー損害保険が実施した「全国カーライフ実態調査」。主に運転している車のボディータイプを聞いたところ「軽自動車」が41.3%で最多となった。次に買い替える時に購入したい車は? - サントリー「BOSS」の“おじさん”は誰? 人によって印象が違う表情の秘密
サントリー食品インターナショナルが展開する「BOSS」が今年発売30周年を迎える。商品ラインアップは、海外商品も含め108。なぜそれほどまでにラインアップを拡大したのだろうか。 - 博多駅上空に“新たな都市” JR九州がプロジェクトに着手、2028年末の竣工予定
JR九州が、博多駅の線路上空を立体的に活用する「博多駅空中都市構想」を「博多駅空中都市プロジェクト」とし、事業着手すると発表した。 - 大阪「うめきた地下駅」23年春開業、デジタル技術を集めた”実験場”
JR西日本は、JR大阪駅北側の「うめきた2期」再開発区域に開業する新駅の完成イメージを発表した。 - 名古屋・栄「丸栄百貨店」の跡地に新商業施設 「マルエイ ガレリア」3月オープン
大和ハウスリアルティマネジメントは、名古屋市の百貨店「丸栄」跡地で開発する商業施設の名称を「Maruei Galleria (マルエイ ガレリア)」に決定したと発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.