ニュース
「立川高島屋S.C.」百貨店の営業を終了へ 次世代の顧客獲得に向け全館を専門店に
高島屋は4月11日、連結子会社の東神開発(東京都世田谷区)が運営する「立川高島屋S.C.」の百貨店区画である高島屋立川店の営業を終了すると発表した。
高島屋は4月11日、連結子会社の東神開発(東京都世田谷区)が運営する「立川高島屋S.C.」(東京都立川市)の百貨店区画である高島屋立川店の営業を終了すると発表した。全館を専門店としてリニューアルし、2023年秋にオープンする計画だ。
同施設は、1970年6月に百貨店「高島屋立川店」として立川駅前にオープン。95年3月に現在の場所に移転し、2015年9月に東神開発が施設全体の管理を担うこととなった。18年10月には高島屋を核テナントとする「立川高島屋S.C.」として改装オープンしていた。
同施設の周辺エリアでは、新しい商業施設や宿泊施設の開業が相次いでおり、同社は「地域のニーズに幅広く対応し、次世代の顧客を獲得するため、新たな専門店の導入を決定した」と説明。これに伴い、従来の百貨店区画は営業を終了するとしている。
同社は「グループ総合戦略『まちづくり』を推進する中で、東神開発が培ってきた商業施設運営やテナント誘致のノウハウを最大限に活用し、グループの安定的な利益を創出する」とコメントした。
なお、百貨店営業終了後も、「立川高島屋S.C.」の名称は引き続き使用するという。
同日発表した22年2月期(21年3月〜22年2月)の連結業績は、売上高は前年同期比11.8%増の7611億円、営業利益は41億円(前期は134億円の損失)、純利益は53億円(前期は339億円の損失)だった。
関連記事
- ユニクロ、即完売した「3WAY スマートバッグ」を再販 価格や薄さがSNSで話題に
ユニクロは、SNSで話題となり即完売した「3WAY スマートバッグ」(2990円)の再販を4月11日から開始した。 - イオン決算 売上高8.7兆円越えで過去最高も、セブン&アイに届かず業界2位に
イオンが2022年2月期通期の連結決算を発表した。売上高にあたる営業収益が8兆7159億円。前期比1.3%増で、過去最高額だった。ただし、セブン&アイホールディングスの売上高には届かず、国内の小売業界売り上げ首位の座をセブン&アイHDに明け渡すことになった。 - 高島屋、純損失13億円 臨時休業とインバウンド消失で打撃、“百貨店再生”急務
高島屋が2022年2月期第1四半期(21年3〜5月)連結業績を発表。純損益が13億円の赤字だった。主力の百貨店事業の立て直しが急務だ。 - 「プラスチック新法」に対応したらアメニティーが“ごっそり”盗まれた? 対応に右往左往する現場のリアル
4月1日に施行された通称“プラスチック新法”。「ホテルの客室からアメニティーが無くなる!?」といったうわさがまことしやかに広がったが、実際はどうなのだろうか。ほぼ毎日ホテルに宿泊する筆者が現場を調査したところ……。 - ホテル業界復活のカギは「朝食」にあり? コロナ禍でヒルトンが進めた115項目の改善
ホテルにとって朝食はキモ。“朝食でホテルを選ぶ”人も多いだろう。人気の尺度という点で朝食の良しあしは注目されるポイントになっているのは事実だ。筆者はソーセージと焼き鮭に注目する。 - しまむら、過去最高の業績 ブランドや販売力の強化が奏功
しまむらは4月4日、2022年2月期の連結決算を発表した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.