ニュース
上方修正からさらに上振れのマネフォ決算 SaaS ARRは40%増の129億円に(1/4 ページ)
再び事業成長にフォーカスし、いったんの黒字化を経て投資を再度強化したマネーフォワード。4月13日に発表した第1四半期(2021年12月−2022年2月)決算は、計画を大きく上振れした着地となった。
再び事業成長にフォーカスし、いったんの黒字化を経て投資を再度強化したマネーフォワード(記事参照)。4月13日に発表した第1四半期(2021年12月−2022年2月)決算は、計画を大きく上振れした着地となった。
売上高は前年同期から37%増加して47.6億円、同社が最重視するSaaS ARRは40%増加して129億円となった。当初は、売上高42.99億〜43.68億円を想定していたが、3月1日に46.49億〜47.18億円に上方修正したばかり。さらにそこから上振れしての着地となった。
「非常に順調なスタートを切ることができた。大きく上振れして、四半期で過去最大のARR成長だ」(辻庸介社長)
利益面も上振れした。EBITDA(税払い前、税引き前、減価償却費前利益)は、当初24億−19億円の赤字を想定していたが、11.6億円の赤字にとどまった。通期の見通しは変更していないが、大きな成長を目指す期において、幸先の良いスタートを切った。
関連記事
- 【決算】黒字化果たしたマネフォ、再び投資加速で30〜40%の成長をコミット
マネーフォワードが再度、成長に向けた投資に踏み切る。いったんEBITDAで黒字化したが、今後広告宣伝費などに大きく投資し赤字となる計画。年率30〜40%の売上高成長をコミットした。特に、ストック型収入であるSaaSのARR(年間定期収益)にフォーカスし、早期に200億円規模を目指す。 - マネーフォワードME、資産管理機能強化 含み益が一目で分かるように
マネーフォワードは4月11日、家計簿ソフトマネーフォワードMEの資産管理機能を強化した。有料のプレミアムプランユーザー向けに、新機能をリリースした。 - マンション売却潜在層にリーチ 不動産査定でマネフォがツクルバと組む理由
マネーフォワードが家計簿データを活用した異業種提携を加速させている。20年11月に新電力シン・エナジー(神戸市)と「マネーフォワードでんき」を始め、ライフネット生命とも「マネーフォワードの生命保険」を開始した。そして4月11日には、中古・リノベーション住宅の流通プラットフォームを手掛けるツクルバと組んで、「マネーフォワード 住まい」の提供を開始した。 - 【決算】マネフォ、ARR97億円、40%増 次の成長に向けた2つの取り組み
マネーフォワードは7月15日、2021年11月期の上期に当たる20年12月-21年5月期決算を発表した。SaaSビジネスの定常的な収益であるARRは、97億円に到達し前年同期比で40%の伸びを見せた。伸びを牽引したのは、同社が集中投資領域と位置づける法人向けバックオフィスSaaSサービスだ。50%の伸びを見せ、63億4200万円となった。 - 暴落も関係ない? ヘッジファンド的運用を組み込んだSUSTENロボアドの凄さ
SUSTENは、ロボアドバイザーサービスでありながらヘッジファンド的な運用を行うことが特徴だ。運用方法だけでなく、手数料についてもヘッジファンドに似た体系を取っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.