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銀座にダイソー旗艦店オープン 注目の商品から見えてくる販売戦略とは?:初の3ブランド融合店(4/4 ページ)
大創産業は4月15日、東京・銀座の商業施設「マロニエゲート銀座2」に「ダイソー」ほか3ブランド融合の旗艦店をオープン。銀座への初出店にはどんな狙いがあるのか。オープン前の内覧会を取材し、一押し商品から販売戦略を探った。
なぜ銀座に初進出したのか
屈指の高級ブランド街、銀座に初進出した狙いはどこにあるのか。大創産業の鈴木拓・取締役は話す。
「今回、3ブランド融合店という形で、世界中の情報が集まる銀座でチャレンジしてみようと。トライ・アンド・エラーを繰り返しながら、本当に世界に通用するのかチャレンジしたいということで、この銀座を選ばせてもらった」
銀座旗艦店は“グローバル展開に向けた拠点”としての側面が強いようだ。一方で、大創産業は2001年の台湾進出を皮切りに、すでに世界26の国と地域に合計2296店舗を展開している。まだまだ足りないということだろうか。鈴木取締役は続ける。
「創業以来、人々の生活インフラとしての役割・使命を担っていると感じているが、一方で世界に目を向けると、生活インフラとしての認知が弱く、営業できない国もあった。今回の銀座出店を契機に、世界の生活インフラとなるべく歩んでいきたい」
大創産業は、21年度の売上高が過去最高の5493億円に達し、30年度までに2倍の1兆円という野心的な目標を掲げている。22年度は国内外に約500店舗の出店を目指し、22年度末で3ブランドを足した全世界店舗数は6850店舗となる見込みだ。
「今後も強い出店を続けることでますます発展したい」と話す鈴木取締役。銀座初進出は、勢いのある大創産業の強気でチャレンジングな姿勢の表れといえそうだ。
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