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銀座にダイソー旗艦店オープン 注目の商品から見えてくる販売戦略とは?:初の3ブランド融合店(3/4 ページ)
大創産業は4月15日、東京・銀座の商業施設「マロニエゲート銀座2」に「ダイソー」ほか3ブランド融合の旗艦店をオープン。銀座への初出店にはどんな狙いがあるのか。オープン前の内覧会を取材し、一押し商品から販売戦略を探った。
ダイソーは「サステナブル」を世界にアピール
最後は誰もが知るダイソーだ。国内に3790店舗、海外にも2281店舗(22年2月末時点)を展開し、大創産業の大黒柱を担う。
銀座店では、環境に配慮した商品を大きく打ち出している。廃棄物削減を意識したシリコンのストローや、フードロスの観点から野菜の鮮度を長期間保持する保存袋など、他店にない品数を誇る。さらなる海外展開を見据える大創産業にとって、環境問題への意識が高い海外の人々に売り込むためには、環境配慮は無視できないポイントだ。
このほか、銀座に残る下町風情を再現しようと、菓子や和玩具、和雑貨を集めた「駄菓子屋」コーナーを特設した。さらに、フリマアプリのメルカリとコラボし、購入した商品をセルフで発送できる無人投函ボックス「メルカリポスト」も設置。メルカリポストで使用できる梱包素材も販売している。
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