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「アコム」に迫る勢いのLINEポケットマネー “10代とやり取り多い40代”は延滞リスクが低い?:金融ディスラプション(3/3 ページ)
スマートフォンを使い、個人向けに与信から貸し出しまでを行う、LINEポケットマネー(LINEクレジット運営)が好調だ。2019年8月のサービス開始から、22年3月末で申込件数が累計100万件を突破した。
属性情報なしで確定金利提示
今後、LINEスコアの活用をさらに広げる考えだ。4月18日には、複数の借入を一本化できる借り換えサービス「LINEポケットマネー借りかえ」を開始した。こちらの大きな特徴は、LINEスコアの算出だけで、事前に金利が決まることだ。
LINEポケットマネーの利用にかかわらずLINEスコアは申し込みでき、現在の登録者数は660万人に及ぶ。LINEポケットマネーでは、LINEスコアおよび属性情報、信用情報機関からの情報を元に、金利や貸出上限額(極度枠)を決定しているが、「LINEポケットマネー借りかえ」では、LINEスコアだけで確定金利を提示する。
「利率は信用情報を取ることなく提示している。与信モデルが磨き込まれてきたという自信によるものだ」(山岡氏)
今後はLINEスコアを基盤として、さまざまな信用テック領域への展開を見据える。例えば、昨今急速に普及しているBNPLにLINEは参入していない。また、LINEブランドのクレジットカードを提供はしているが、与信モデルは提携の三井住友カードのものを使っている。
「LINEスコアを他社に提供する使い方も展望としてある。センシティブなデータなので、外部にどう渡すか。また外部パートナーにどれだけ魅力と思ってもらうかが課題だ。LINEが信頼されるには、実績を出して、有効性を示していく必要がある」と、吉永幹彦社長は展望を話した。
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