「置き配」利用経験ある人は5割弱に ”配達員の負担軽減”が魅力1位に:サステナブルな流通とは(3/3 ページ)
運輸業を手掛けるセイノーホールディングスのグループ会社、LOCCOとTポイント・ジャパンは「置き配」に関するアンケート調査を実施。その結果、利用経験がある人は5割弱いることが分かった。置き配の魅力は「配達員の負担軽減」と答えた人が最も多いことも分かった。
置き配ヘビーユーザーのペルソナ
7000万人を超えるT会員のライフスタイル分析から、置き配を「もっとも利用した」と回答した利用者の特徴を分析した。その結果、家族や住まいについては「一人暮らし」で「賃貸マンション」に暮らしている人が多く、不在でも荷物を受け取れる「置き配」の機能性を活用している人が多かった。
また、興味関心ごとでは「財テク」「海外旅行」「グルメ」「語学」の傾向が強く、「デパ地下での買い物が好き」「限定商品が好き」などの志向性も強かった。以上の結果から、置き配ヘビーユーザーは学習意欲が高く活発な性格であること、都会的な生活様式を好む傾向が強いことがうかがえた。
置き配を「利用しない」理由とは?
最後に「置き配を知っているが利用したことがない」と回答した人に対して、「置き配を利用しない理由」について尋ねた。
その結果、全年代を通して「盗難」「盗む」「紛失」「不安」などのコメントが多く寄せられ、荷物の盗難や紛失など、防犯上の懸念から抵抗感を抱いていることがうかがえた。
LOCCOの調査では、2021年1月〜22年3月に「盗難」「紛失」などによる盗難保険の適用があったのは0.0008%だったとし、「実際に置き配でトラブルに遭遇するのは10万件に1件未満」としている。
調査は2月1〜6日、Tポイント・ジャパンが実施。調査対象は全国に住む20〜60歳の男女1251人(男性:629人、女性:622人)。
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