オープンキャンパス、Web開催に「メリットある」9割に:地方受験生400人に調査
入学試験のDXに取り組むサーティファイは、地方在住の受験生を対象に「オンラインオープンキャンパス」についての意識調査を実施した。その結果オンラインでの実施が一般化した場合、4割以上の受験生が「受験対象として考えていなかった大学を見るきっかけになる」と回答したことが分かった。
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オンライン試験システム「スマート入試」を提供するサーティファイ(東京都中央区)は、地方に住む大学受験生を対象に「オンラインオープンキャンパス」についての意識調査を実施した。オンラインでのオープンキャンパスが普及した場合、「受験対象として考えていなかった大学を見るきっかけになる」と回答した受験生の割合が4割を超えることが分かった。
オンラインによるオープンキャンパスについて、現地開催と比較してメリットに感じることは何かを聞いてみると、「交通費をかけずに参加できる」(67.75%)が最多となった。次いで「感染拡大状況にかかわらず参加できる」(38.25%)、「時間をかけずに参加できる」(27.75%)となった。
「あまりメリットを感じない」と回答している人が11.50%いるものの、88.50%は何らかのメリットを感じていることが明らかとなった。
また、オンラインで実施するオープンキャンパスに参加したいか尋ねてみると、「参加したい」「どちらかと言えば参加したい」を合わせると約65%が「参加したい」と回答した。一方、オンラインのオープンキャンパスにメリットを感じているものの、「参加したくない」と思っている人も一定数いることが分かった。
オンラインで実施されるオープンキャンパスが一般化した場合、どんな変化があるかを聞いてみると、46.75%が「受験対象として考えていなかった大学を見てみるきっかけになる」と回答した。また、3割以上が「来場型のオープンキャンパスに行くかどうかを、オンラインオープンキャンパスに参加して判断する」と回答したことが分かった。
調査を実施したサーティファイによると、近年、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くの大学が来場型のオープンキャンパスを全面オンラインに切り替えたり、オンライン開催をメインとし来場型の実施を限定的とするなど、オンラインでの実施が主流になりつつあるという。
調査は、東京都、千葉県、埼玉県、愛知県、大阪府、京都府をのぞく40道県に居住し、2022年4月から25年3月までに大学受験を予定している地方受験生400人を対象にインターネットで実施した。調査期間は4月7〜8日。
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