インタビュー
フィリップ モリス ジャパンのトップ、日本市場の重要性を語る:IQOS イルマ ワンを発売した狙い(4/6 ページ)
日本事業を統括するPMJのシェリー・ゴー社長に日本市場の重要性について話を聞いた。
IQOS イルマの販売を伸ばせた要因
――IQOS イルマの販売を伸ばせた要因は何だと考えていますか?
クリーニングを不要にして使い勝手を良くしたこと、ブレードの破損の問題がありましたが、それをなくしたことなどデバイスの改善が奏功したと考えています。その他、これまでのIQOSシリーズに比べてさらに味わいを改善したり、においを抑えたりしたことなどもあげられます。
その結果、すでに20%以上の人が既存のIQOSデバイスから新しいIQOS イルマに切り替えているほか、全体のIQOS イルマユーザーの20%以上は新規の利用者になっています。
――日本市場の特徴をどう捉えていますか。あまたあるコンビニエンスストアは日本での重要な販売場所だと思います。
外国人の私から見ても日本のコンビニ市場はユニークだと思います。どこにでもあり、「コンビニエンス=便利」ということで利便性を訴求したお店なわけですが、日本人はその利便性を享受することに慣れています。朝昼晩、好きなときに必要なものが買えるのが当たり前なのです。
だからこそ、私たちはコンビニチェーンの存在を非常に重視しています。例えば、私たちの商品が欠品しないことを担保していく必要がありますし、数量が足りない、売り切れという心配を消費者にさせてはいけません。
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