フィリップ モリス ジャパンのトップ、日本市場の重要性を語る:IQOS イルマ ワンを発売した狙い(3/6 ページ)
日本事業を統括するPMJのシェリー・ゴー社長に日本市場の重要性について話を聞いた。
1兆円以上の投資 コンビニを重視
――IQOS イルマとIQOS イルマ プライムの発売からわずか半年での新商品のリリースとなりました。まるでファッションのように販売サイクルが短い印象を抱きますが、今後も続けていく可能性はあるのですか?
研究開発、生産体制など商業化に向けてグローバルで90億米ドル(約1兆1528億円、4月21日時点)の投資をしていまして、イノベーションを起こすことを続けていきますが、とくに商品リリースのサイクルを決めているわけではありません。
――IQOS イルマ ワンをみるとIQOS イルマやIQOS イルマ プライムと比べて連続使用回数が増え、充電時間も短くなり、コンパクトになりました。多彩でバリエーションもあり、さらに価格も下がりました。スマートフォンにたとえるとiPhoneの廉価版的な印象も受けます。デバイスということもあり、ある種の「たばこのスマホ化」的な流れを感じます。
PMIとしては煙のない社会の実現を目指していますが、現状のポートフォリオだけでは不十分だと考えています。なぜなら、1つの製品だけで全てのユーザーを満足させることはできないからです。日本においては加熱式たばこのカテゴリーでIQOS イルマシリーズを展開していくわけですが、他の国や地域においては別なプラットフォームもあります。
そして、紙巻たばこの喫煙者には「こんなベターな商品がありますよ」と提示していければと思っています。新たなテクノロジー、銘柄、価格帯の製品を出し続けていく必要がありますし、それこそが私たちの戦略です。私はテクノロジーの専門家ではありませんが、今までできなかったことが将来できるかもしれません。イノベーションを起こし続けていくためにも他の企業とのパートナーシップを結び、正しいイノベーションを見いだすことが重要です。
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