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吉野家、ミスターチーズケーキ、牛宮城、食品表示で炎上が絶えない根本原因専門家のイロメガネ(6/7 ページ)

元雨上がり決死隊の宮迫博之さんの焼き肉店で、メニュー表記をめぐってトラブルが発生し、大きく報道された。高級チーズケーキを販売するMr. CHEESECAKEでもTwitterでの炎上騒ぎがあった。表示をめぐる問題はたびたび発生しているが、一度発覚すると企業のブランドを大きく損なう。企業はどうすればいいのか。

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吉野家が不正確な表示で炎上した理由

 このような例は、吉野家の「魁!!吉野家塾」オリジナル名入り丼のキャンペーンでも見られた。これは、吉野家が行った人気漫画『魁!!男塾』とのコラボ企画で、対象期間中に貯めた来店ポイントに応じて特典がもらえるというものだ。その特典の1つが名前入りのオリジナル丼だった。

 丼に入れる名前について、当初は特段条件がなかったが、期限終了間近になって突如、本名に限定するという条件を付けたことが問題となった。吉野家としては、名前に条件がないと著作権法などの法律に抵触する可能性がある点に配慮して、急きょ条件を設けたようだ。しかし、顧客からのクレーム対応に問題があったこともあり、SNSなどで炎上した。

 この件は、吉野家の商品である牛丼に直接関わる表記ではないが、多数の顧客がキャンペーンの特典を目当てに商品を購入しており、商品の表記と同様の正確性が求められる。

 吉野家としては、法に抵触する事態を避けることに力点を置いたのかもしれない。ただ、自社のキャンペーンの表示“制限無く名入れのできる丼をプレゼントする”に対し、消費者がどのように認識するかの配慮が欠けていたことが根本にある。

 ミスターチーズケーキと吉野家はクレームを受けたあとの対応でも問題を指摘されてトラブルが拡大、ブランドイメージを大きく損なうこととなってしまった。

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