ニュース
冷凍食品で「刺身」「冷やし中華」? 開発の背景にはコロナ禍ならではの事情:ニチレイフーズ、ローソンに聞いた(3/3 ページ)
家庭用冷凍食品の市場拡大を受け、各社が面白い冷凍食品を開発している。「刺身」「馬刺し」「冷やし中華」など、開発の背景には何があるのか。ニチレイフーズ、ローソンの開発担当者に話を聞いた。
コンビニ大手セブンの動きは?
市場の拡大に伴い、各社も冷凍食品を強化している。
コンビニ大手のセブン-イレブン・ジャパンは、21年度の冷凍食品の伸長が新型コロナ流行前の18年比で160%だったという。17年から冷凍食品売り場を拡充するなど販促を強化しているが、22年度はオリジナル冷凍食品を作る工場を新設するなど、品ぞろえ強化を加速する。
同社は冷凍食品部門の最上級ブランドである「セブンプレミアム ゴールド」、高価格帯の「セブンプレミアム」を中心に商品を拡大している。2月には「セブンプレミアム ゴールド 金の4種チーズピッツァ」(537円)、3月には「セブンプレミアム ゴールド 金の蟹トマトクリーム」「セブンプレミアム ゴールド 金のボロネーゼ」(それぞれ429円)などの販売を開始した。
他にも4種のエスニックカレーも開発している。レトルトカレーは高温で加熱するためスパイスの香りが飛んでしまうが、冷凍であればスパイスの香り高い味わいを実現できることに着目。「セブンプレミアム バターチキンカレー」(375円)、「セブンプレミアム グリーンカレー」(397円)を発売している。在宅時間の増加で需要が高まるレトルトカレーの代替を狙っていく。
関連記事
- セブン、冷凍食品の新作を発表 エスニックカレー4種を含む全9品
セブンは冷凍食品の新作を9品発表した。「セブンプレミアム」「セブンプレミアム ゴールド」など高価格帯商品が中心。エスニックカレーを強化し、レトルトカレーの代替を狙う。 - セブン、「沖縄フェア」を開催 黒糖を使用した菓子パン、スイーツなど全9品
セブンは4月16日から「沖縄フェア」を開催する。黒糖を使用した菓子パン、スイーツなど全9品を発売。コロナ禍の旅行ニーズに、身近なコンビニで応えていく。 - ローソン決算、コロナ前後でコンビニ、成城石井、エンタメなど各セグメントはどう変化した?
ローソンは2022年2月期通期の連結決算を発表した。コロナの影響を受け不調は続くものの、全体的に回復傾向が見られた。国内コンビニの不調は、デリバリー強化や巣ごもり需要への対応で対処していく。 - セブン&アイHD、そごう・西武の売却意向を表明 イトーヨーカドーはどうする?
セブン&アイHDは2022年2月期通期の連結決算を発表した。海外コンビニエンスストア事業が好調で、前年比130.5%と大幅に成長した。そごう・西武などの国内事業の売却意向についても言及した。 - 「コロナ禍の学生はガクチカがない」はホント? マイナビ編集長が語る就活の今
「コロナ禍の学生はガクチカがない」は本当なのか。今の学生はどんな学生生活を送り、就活とどう向き合っているのだろうか。マイナビの高橋誠人編集長に、コロナ禍における就活生の現状を聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.