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東京ミッドタウン八重洲は“ロボットも働くオフィス” エレベーターも自ら乗り降り:ポストコロナ新時代のオフィス(2/3 ページ)
三井不動産は、開発を進める東京都中央区の「東京ミッドタウン八重洲」で導入を予定するロボットサービスの詳細を発表した。
システム環境を構築し、エレベーターも自立で乗り降り
なぜ19台ものロボットを本導入できるのか。山口氏はビルの構造に理由があると説明する。
「ビル内でのロボット導入は、ロボットがフロアのドアを開けられなかったり、エレベーターに乗り込めなかったりと、垂直・水平移動に課題があった。東京ミッドタウン八重洲では、ほとんどのフロアで自動ドアを採用し、ロボットが自動で共用部に入れる環境を構築。また、エレベーターもシステム連携することで単独で乗れる仕組みを整えた」(山口氏)
オフィスワーカーや来訪者の目に触れやすいサービスは、デリバリーロボット「RICE」だろう。オフィスロビーで配達員がロボットに品物を入れ、ロボットが自動でエレベーターに乗り、指定した階へと移動。利用者に商品を届けた後、自動で移動し、充電ステーションへ戻ってくる。
利用者は、フードデリバリーを利用するタイミングで専用アプリからロボットの利用予約を行う必要があるものの、「ロビーまで降りて受け取る」といった行為をせずに済むようになる。また、サービス開始時には、館内にある飲食店のデリバリーにも対応するという。
清掃ロボットは、これまで人が操作する必要があったエレベーターの乗り降りをロボット自身ができる環境を構築し、完全な省人化を実現した。また、先を歩く作業員の足を認識し、自動追従する運搬ロボットを活用することで、作業員の負担や人件費の削減も図れるとする。
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