コラム
「社員が副業をする」と言ってきた メリットは3つ、デメリットは2つ:マネジメントのポイント(1/4 ページ)
パーソル総合研究所の調査によると、55%の企業が正社員の副業を認めているという。この数字はじわじわ増えているわけだが、こうした動きに対して企業はどのように対応すればいいのだろうか。メリットとデメリットをまとめてみた。
「副業元年」と言われる2018年を機に、副業を積極的に推奨する動きが日本中で広がってきた。副業というと、個人にとってのメリットやデメリットを考えがちだが、本記事では、企業視点で、副業導入による社員マネジメントのポイントを中心にお伝えしたい。
日本における副業の実態
21年に行われたパーソル総合研究所の調査によると、企業における正社員の副業容認率は55.0%であった。18年の51.2%に比べて3.8ポイント増加したことが分かる。しかし、いまだ45.1%の企業では副業を全面禁止にしており、「日本でも副業が浸透している」というには今一歩というのが実状のようだ。(参照リンク)
全面禁止としている企業の中には、導入後の運営が不安であるがゆえ、副業導入に踏み切れないでいる……というケースも多いのではないだろうか。「導入する」「導入しない」どちらの判断をするにしても、重要なのは、企業が社員の副業・兼業を認めるメリットとデメリットをまずはしっかりと理解することだ。その上で、社員の副業に関するマネジメントのポイントを、企業視点でお伝えしたい。
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